うなぎ信仰 中国四国地方
伝説
山口県豊浦郡滝部町
現 山口県 下関市 豊北町 滝部
豊北町は山口県の北西端に位置し、西と北は日本海と響灘に面した海辺、
東と南は中国山地の山なみという「海と山の境目」の地域です
2005年に旧豊浦郡豊北町が下関市に合併し、「下関市豊北町滝部」という表記になりました
滝部は、周りを山に囲まれ、滝部のある豊北地域は日本海側ですが
対馬暖流の影響もあり、同じ日本海側でも比較的温暖な地域です
僧侶に化けた鰻
大旱魃があり、骨ヶ淵の水を田に入れることになった
村人が汲み上げていると坊主がきて、止めてくれといった
承諾しなかったが、小豆飯を食べさせた。坊主は淵に入って見えなくなった
その後、淵で獲れた鰻を料理したら、腹から小豆飯が出た ・・・・
民族 昭和3年5月1日発行
松井魁先生は山口県周南市生まれの魚類学者です
おひざ元の山口の伝説なので「鰻学」「うなぎの本」に、この伝説も詳しく書かれていますが
引用元、参考資料が書かれていませんので国際日本文化研究センター の論文
「池沼淵井等の伝説比較」からの要約を掲載しました
鰻の伝説の中に「僧侶に化ける話」「淵の主」「小豆飯」という
キーワードが多く出てきます
「僧侶に化ける」とは「ものを言う」と同じで化身です僧侶以外では「美人」もよく出てきます
「淵の主」は淵というものが早い流れのある川にあり、そこの部分だけが淀んで流れていないように見え
急に深くなっていますので滝と同じく神秘に感じられ何かあるのではと思う場所です
「小豆飯」も赤飯と同じで、その鮮やかな赤色には邪気を払う力があると信じられ
主に人が集まる行事の時に食べていました
ふだん食べていないことから、お腹から出てきた時の印として
用いられていたのだと思います 山梨の「鰻沢の毒流し」では「粟強飯」になっていますが
やはり「行事の時に食べていましたので、ふだん食べていない」という事になります
参考資料
国際日本文化研究センター 怪異・妖怪伝承
松井魁著「鰻学」「うなぎの本」
下関市ホームページ
下関観光コンベンション協会ホームページ
近くの名勝や名物
下関角島大橋
白滝山の白滝
豊北町二見夫婦岩
豊北町角島灯台
てっさ
瓦そば
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