うなぎ雑学


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うなぎ古絵葉書
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天龍川上流平出辰野間常設簗實景
鰻鮎赤魚等漁獲最美味天下タリ
(松葉屋旅館發行)

大型の簗で天竜川上流で行われた囊(嚢・ふくろ)簗(やな)です


下流に向けて斜めに誘導するように木を打ち込み石を水流に負けないように桝形に敷き詰めて
固定します その先に横木を一直線に並べて、石を桝形に敷き詰め固定します
魚道を三か所作り、魚道の脇は柵をたてます 水だけが下に落ちるようにするため
上流に向かって低くなるように木材を並べます横から見ると欄干のついた橋のようです

その上に竹すを敷き、両脇の柵の間を狭めて、穴を開けておきます 穴には麻で作った袋を
仕掛けて、誘導させられた魚が落ちる仕掛けです
最終的に麻で作った袋に入るので嚢(ふくろ)簗です
色々な魚が捕れますが、ウナギが主に捕れ、雨の後は大漁だったそうです



現在の長野県上伊那郡辰野町は天竜川起点の諏訪湖の下にあります
岡谷から辰野間も明治39年(1906)に開通し明治42年(1909年)
伊那電機鉄道(現在の飯田線)の起点として栄えます やはり国策の絹紡績のためです

それまで交通の便が悪く、農村地帯でしたが駅の周りには商業施設が増えだし
その後も公共工事が増えて、旅館も増えていったそうです

ただ、天竜川水系ではダムが多く作られて行きました 天竜川本流だけでも
泰阜(やすおか)ダムが1930年代後半に完成し、その後も平岡(ひらおか)ダム、船明(ふなぎら)ダム
佐久間(さくま)ダム、秋葉(あきは)ダムと次々に造られています

諏訪湖では増殖のための放流はされているものの、ダムのおかげで魚の遡上が
できなくなりますので
漁獲量も減り常設の簗場も無くなったのかもしれません


2023年の様子 (googl mapより)








































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